みなさま、本日も酷暑の中、お参りご苦労様でした。
マスクを外せない中、連日これでもかとゆだるような暑さが続いておりますが、本日も多くの方にお参りいただきました。
ご先祖様を供養して語り合い、そのやりとりを通じて自分ともしっかり向き合い、ご先祖様に恥じることがないよう功徳を積んでいく。当住職の受け売りですが、「ご先祖様を供養して自分と向き合う大切な時間」となるよう、私もしっかりお参りさせていただきました。
とはいえ暑いです!正門の写真からは、天気の良さしかつ伝わらないかもしれませんが、照りつける日差しも暑さもとっても厳しいです。明日でご先祖様がお帰りになられるとされていますが、天気予報では今日以上の気温です。安心してお戻りになっていただけるよう、熱中症には十分にお気をつけいただいて、ご無理のないようにしてくださいね。
東福寺に来られる観光客の方も、もちろん気をつけてください。臥雲橋(がうんきょう)から東福寺の日下門(にっかもん)までの道はいつの季節も風情があり、木漏れ日の道ですが・・・とにかく暑い!
(そんな暑さの中にあって、風鈴のような涼しさで臥雲橋から通天橋を眺められている浴衣姿の女性がとっても印象的ではありましたが)
東福寺の御開山である円爾(えんに)は、コロナウィルスが蔓延する現代のこの状況をどのように見られているんだろうかとふと思ってしまいました。(もちろん、住職に教えていただいたからなんですけど苦笑)
疫病が流行していた博多で、円爾が町人に担がれた施餓鬼棚(せがきだな)の上から水を撒いて疫病退散を祈祷して廻られたことが、博多祇園山笠の始まりとされているとのことですが、今年度の博多祇園山笠の行事は来年に延期となりましたし、同じく、疫病・厄災の除去を祈る祇園祭も山鉾巡行はじめ多くの行事が中止となってしまいました。
現代において、祈祷で餓鬼がもたらすコロナウィルスを退散させるなどと言えば笑われてしまうのでしょうが、心に響く強い言葉と行動力で、家族を町内を街を国を引っ張ってくれる『熱い』力がもっともっと必要であることは誰しもが思っていることなんじゃないでしょうか。